フリーゲーム「かいてはけして」感想
タイトル：かいてはけして
製作者：和と仁 さま
こちらのページからDLさせていただいたフリーゲームです。
久しぶりにフリーゲームがやりたい！と思い立ち、いろいろなレビューや紹介記事を探して見つけたうちの1本です。
タイトル画面のポップな雰囲気を裏切らない、ゆるりと楽しくプレイできるゲームでした。
物語は、「ペイナイト」という国に突然出現した「こげ」という謎物質のせいで国民が体調不良に苦しんで大変！なので、何でも消すことのできる「消し族」の力でこげごと全部消して平和を取り戻そう！というところから始まります。
起きていることだけを見ると結構大変そうなお話ですが、テキストは全体的にゆるいノリで、イラストも可愛くデフォルメされたものが中心なので、切羽詰まった雰囲気は全くありません。
よく見る白とグレーの市松模様を背景に走り回る「こげ」を消し族の花織（けしき）ちゃんを操作して消すと、筆族の笑学（えがく）さんが魔法の筆を使って真っさらになった大地に絵を描いてくれる＝消した国を復元してくれます。
この流れを繰り返して、こげを消し去ってペイナイトを復興させるのがお話の目的です。
難しい操作や複雑な謎解きなどもなく、最初から最後まで気負わずまったり楽しく遊ぶことができました。
復興のために冒険を続ける二人の食料としてパンが話題に上がるのですが、そのレシピを集めるという収集要素もあります。これもマップごとに笑学さんに話しかければ隠されている場所のヒントをもらうことができるので、詰まることは全くありませんでした。
自分は全てのレシピを回収したうえで1時間ほどでのクリアだったので、これをスルーするとだいぶサクサク終わっちゃうのではないかなと思います。レシピを見つけるたびにパンを作り、そこで交わされる会話から、ペイナイトを含めた国の状況や種族についての諸々を窺い知ることができるので、全部集めるのを推奨。ものすごくパンが食べたくなる副作用もあります。
中心の登場人物は前述の二人ですが、この他のキャラクターも何人か出てきます。けれど明確に悪人と感じられるような登場人物は一人もおらず、そういう意味でも最後までゆったり雰囲気や展開を楽しみながらプレイすることができるゲームでした。
謎物質がどうして「こげ」なのかの理由が分かったときのすっきり感もすごかった…。
今度はパンを用意してもう一回やりたい。
