「くまのレストラン」クリア感想
くまのレストラン
(Odencat株式会社)
プレイした機種:Nintendo Switch
気になっていたゲーム!
クリア時間は約2時間半ほどでした。販売ページの紹介通りに難しいシステム等はなく、シナリオを読み進めていくのがメインです。
あらすじを見て、感動系の作品なのかな〜と思いながらやり始めました。その予想は大きく外れていなかったのですが、中盤からの展開が予想外だったので続きが気になって一気にプレイすることに。
以下ネタバレを含む感想です。
タイトル通り、死後の世界でくまのシェフが営むレストランが舞台。そこで働くねこになって、やってくるお客さんにお料理を提供するのが序盤の基本的な流れです。
お客さんの注文する料理は生前の思い出に関わるものが多く、食べたい料理を探るための「ダイブ」や料理を提供するまでの過程でもらえる「記憶のカケラ」というアイテムを通じて、その人がどういう人だったのか、どういうかたちで命を終えたかを垣間見ることができます。
最期の場面は人によってはすごく理不尽な理由だったり、自業自得の結果だったり、この辺りも千差万別。
ドット絵のグラフィックですが流血表現もあります。見る見ないはプレイヤーの任意なので、それが苦手な人はちょっと気をつけた方がいいかもしれません。
料理を食べ終えた人たちは「駅」に行って次の旅立ちを待っているのですが、くまとねこは訳ありでずっとここに残っています。
その理由でもあるくまの過去が明かされて、じゃあもしかしてこのねこは……?とプレイヤーが予想できた辺りで、回想でとある絵が出てくるのが上手すぎる。
そこからの展開は王道だけどこれまでの関係が積み重なったからこそという感じで良かった……!と思っていたら、更にまさかの展開ですごく驚きました。何ならここでエンディングだと思ったので二重にびっくりした。全然中盤ぐらいだった。
これ以降はそれまでよりも重たいというかちょっと精神的に辛い雰囲気のお話が多くなるし、演出もちょっとホラーっぽい部分があるのでちょっと心の準備をしつつプレイしていました。
エンディング近辺に関してはもうがっつりとネタバレになってしまうのでふわっと話しますが、個人的にはゲームのシステム自体をポジティブな演出に組み込むのがすごく好きなので、そういう意味でも本当に良かったです……!
エンディング後の世界を歩き回って、少しだけだけどその後の世界を見られるのも好き。
本筋には関係ないのですが、この台詞が自分に刺さりすぎてちょっと笑ってしまいました。頑張ります……!
後日談を描いた続編?があるみたいなのでこちらも気になる。こっちは釣りゲームだからくまのレストランよりもゲーム要素が強めなのかな?
気軽にプレイできるボリュームながら、シナリオに引き込まれて楽しめました!