かののゲームにっき

ネットのすみっこで遊んでます。

「アンリアルライフ」クリア感想

www.unreal-life.net

 

アンリアルライフ
(hako 生活/ヨカゼ/room6)
プレイした機種:Nintendo Switch

 

 

こちらもずっと気になっていたゲーム!
ドット絵の雰囲気に惹かれて購入したソフトです。恐らくベスト?のエンディングを見るまでプレイしたので感想を。

 

主人公は記憶喪失の女の子、ハル。道端に倒れていたところで目を覚ました彼女が、信号機型の高性能AI「195」と一緒に、唯一記憶に残っていた「先生」を探しに行くお話です。
ハルはいわゆるサイコメトラーのような能力を持っていて、触れたもののキオクを読み取ることができるので、先生を探すのにもその力を使っていきます。これを利用した謎解きが楽しかった!

ほとんど事前情報なしでプレイし始めたので、思っていたよりホラーっぽい演出(画面いっぱいの赤文字など)があってちょっとびっくりしたのですが、それも気にならないぐらいにシナリオが気になってぐいぐい進められました。

 

 

195、表情が豊かでとても可愛い。

 

以下ネタバレ含む感想になります。

 

 

プレイし始めたときは、195の存在もあってちょっと近未来的な世界観なのかな?と思ったのですが、他のキャラクターが出てくるにつれてそれもまた違うな?と感じ、中盤ぐらいからもしかしたらここはハルの精神世界なのかな……?と思いながらプレイしていました。

この予想はある意味では当たっていたのですが、真相はもっと複雑なものでしたね。

 

 

記憶を少しずつ取り戻していく中ですごく不穏なやり取りが垣間見えたり、演出が怖かったりで結構びくびくするところも多かったんですが、この世界とハルの記憶についての謎が分かるとそれにも納得。

初回に迎えたエンドは「ある少女のパラノイア」でした。これは黒板を事前に調べたのにすっかり存在を忘れた自分が100悪い。

 

二度目で「ある少女のアンリアルライフ」に辿り着けたのですが、恐らくトゥルーだろうこのエンディングがすごくよかった……。

それまでの旅の中で、ハルが「やれるときにやったこと」がこの結果につながるのがすごく素敵だなと思います。
現実での問題が何もかもすぐに解決するわけではなくても、ハルが一歩を踏み出すことを選んだという変化が個人的にとても好き。死んでしまったら進むこともできないからね……。

そう思いながら見ていたので、最後の「ハル先生」でオワーーーーーー!!!???(歓喜)って声が出ました。ハッピーエンドが好きだから……!
貰った時にはサイズの合わなかった靴がぴったりになっているのも素敵。本当に良かった。

 

シナリオは勿論面白くて、そこに登場するキャラクターもすごく魅力的でした。可愛いというか好感を持てるというか。

その中でもやっぱり195が一番のお気に入りです。

 

明らかにこの先生本物じゃないよね!?という某シーンで、どうしたらいいか分からなくなったときに195のナビが出てきたときは泣きそうになりました。その後の展開も切ないけど好きだ……。

この他にも、くじらの人達を筆頭にお気に入りのキャラクターがいっぱいいます。
マリーさんの作るご飯が食べたい。

 

システム面ではやっぱりキオクを読み取っての謎解きが楽しかったですね!

 

 

ちょっと詰まるところもありましたが、メニュー画面からハルの視点でヒントをもらえたりもするので、本当に行き詰まるようなポイントは少なかったです。ギミック操作も正解すると音が鳴る親切仕様なので分かりやすい。

たまに調べられるポイントが隠されていることもあるので、それを見つけられないとちょっと戸惑うところがあるかも。


ギミックを動かすときはその都度選択→決定の操作が必要なので、行ったり来たりが必要なマップだとそこだけちょっと煩雑に感じることがありました。これは自分がそこで謎解きに詰まったから余計に感じたのかもしれない。

 

 

 

グラフィックとBGM、シナリオが全部綺麗に組み合わさって、進めるのがとても楽しいゲームでした!サントラも気になる……。