「大神 絶景版」クリア感想
大神 絶景版
（CAPCOM）
プレイした機種：Nintendo Switch
これもまた、ずっとプレイしたいと思いつつもなかなか時間がなくてやれていなかった作品です。
昨年からマイペースにプレイしていて、この年末年始にクリアしたので感想を書きにきました。
クリア時点の記録はこんな感じです。
アクションゲームはあまり得意ではないプレイヤー視点だと、終盤の一部ダンジョンやボス戦は結構歯ごたえがありました。
プレイするにあたって、事前情報から期待していた要素と予想外の内容、どちらもが入り混じった不思議な感覚のゲームでしたね…！
特に終盤のシナリオ展開は、プレイ前にこのゲームに抱いていた印象とは全く違うものだったので驚きました。
その中でも揺ぎ無い事実として、とにかくアマテラスが可愛いという事実は強くお伝えしておきたいと思います。
以下ネタバレ。
妖怪があちこちに現れて荒れ果てている現世を、大神アマテラスが筆しらべの力で蘇らせながら、元凶の妖怪を退治していくというのがゲームの大きな流れです。
水墨画みたいな和風のグラフィックが独特で綺麗なのがやっぱり印象的。
道中で「塞の芽」と呼ばれる大きな木を復活させると、その周辺の妖気が一気に祓われて自然が蘇るムービーが入るのですが、それがものすごく美しい。
公式ホームページにも掲載されている動画です。
真っ暗だった世界が一気に華やぐのが素敵で、全体を通してもこの下りはかなりお気に入り。
この他にもマップ内にある枯れた木を咲かせたり、荒廃した場所を塗りつぶして緑を取り戻したり、筆しらべを使って大地を取り戻していく感覚が楽しい。
このときにもらえる「幸魂」という経験値のようなアイテムを使ってアマテラスを強化することができるので、マップの隅々まで駆け回りたくなります。
幸魂はこの他にも、人々の願い（サブクエスト的な要素）を叶えると取得することができるます。筆しらべはマップ攻略にも必須なので、墨をとにかく強化するのが大事かなと。最大強化をした状態でも、でも操作下手マンには墨消費で辛いところがちょいちょい……。
一部サブイベントは難易度がきついところもありましたが、攻略を見たり見なかったりした自分でも半分以上の能力は限界まで強化できたのでその辺りは優しめだと感じました。
ストーリーに関しては前述のようなあらすじを踏まえてのプレイだったので、親玉の妖怪を倒して平和になってエンディング！かと思っていたら、ヤマタノオロチを倒した辺りでようやく中盤ぐらいだったのでびっくりしました。
それに加えて後半はちょっとSFめいた要素も入ってきたのが更に予想外。ラスボスなんかもすごくメカメカしいビジュアルでしたし、和とメカの要素がいい感じに入り混じっていたように思います。
あと本筋には直接関係ないのですが、ちょこちょこ自社パロディ等のネタが入っていたのも割と意外でした。
個人的に道中でイッスンにとても愛着が湧いていたので、ヤマトでお別れするときにしんみりしてからのあの展開で涙腺が緩んでしまいました。
神様を信じる心が力になるっていう展開が、これまでの物語の中でアマテラスがやってきたことの積み重ねを感じられてすごくよかったです。
エンディングはすごく続きがあります！という感じで終わったので気になるところなのですが、続編らしいソフトはプレイ環境がないからちょっと残念。エンドロールの演出も和やかで素敵でした！
アマテラス筆頭に八犬士や筆神など、動物キャラクターがとにかく可愛いのもよかったですね！！
新しい筆技を会得したときに筆神とアマテラスの短いムービーが入るのですが、それがちょっとコミカルで可愛らしくて微笑ましい。
筆しらべを使って四葉を咲かせたり、地面に埋まっている宝箱を掘り出したり、収集要素もいっぱいあるので探索も楽しいです。
新しい筆しらべができるようになるたびに、以前のマップに戻って探索してしまうからなかなか話が進みませんでした。プレイ時間のうち結構な部分を探索が占めている気がしてならない。
収集系の要素は基本的にノーヒントだったので、フルコンプしたいタイプの人は大変かもしれません。
自分は自力で見つからないのはもういいや！とある程度割り切って進めました。
システム面でどうしても気になったのがカメラ視点です。
すごく操作キャラに近くて上手く動かしにくいのと、引きに変更しても画面切り替えでまたすぐに近くなる＆一部マップではカメラ固定になるので、酔いやすいプレイヤーにはちょっとキツいものがありました。
クリア後に解禁される収集要素もあるので、本当にフルコンプしたいときは周回必須なのかな？と思いますが、自分はシナリオを追いかけたかったので一先ずは満足しました。
筆しらべを使って世界を美しくしたり色んなギミックを操作する体験がすごく楽しいし、とにかくアマテラスが可愛いのでその辺りが気になった人にはとてもおすすめです。
楽しかった！
